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ハチャメチャが押し寄せてくる

『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』を観た。以下ネタバレなし。


大好き。100億パワーの映画だった。鳥山明のDr.スランプ的なギャグセンス、メカニックへの愛がサクレツしててよい。原作から数々のオマージュもニヤリとさせられたし、いわゆる「タイトル回収」「伏線回収」ってやつも痺れた。悟空とベジータ不在の中、「最悪」のラスボスと戦う。これは他キャラもきちんと引き立てたもので、42巻までを愛している原作厨として多いに満足した。さらに言うと僕は悟空が小さい頃が好きだ。


ラストシーンで泣いてたら(僕はすぐ泣く)後ろのねーちゃんに「プッ」とされたがこれは泣く。たぶん泣かなくても少しウルっとくる。

余談だが、僕は悟空とピッコロが運転免許を取りにいくシュールなアニメオリジナルの展開がすごく好きだ。彼らに運転免許を36歳で取りにいく覚悟と勇気をもらったといっても過言ではない。過言だが。

ドラゴンボールの主人公は最強無敵の孫悟空だ。だが、神であり大魔王でもあり(宇宙人でもある)、ドラゴンボールをつくりだしたピッコロの物語とも言える。彼は大魔王として登場し、キャラを次々と殺害していき、孫悟空を倒し、物語をギャグからシリアスなバトル路線に変更させていく。その分身たるマジュニアは、家族そっちのけで修行しまくる孫悟空よりもいつしか孫悟飯を思いやる優しさを獲得していく。ベジータもそうだが、残酷な宇宙人や大魔王が、殺伐としたバトルの幕間に人間らしさを醸す様がグっとくるのだ。そんなピッコロが映画で大きく扱われていたのは、長年、超サイヤ人のサルどもばかりがおいしいところを持っていくストーリー展開が多かったドラゴンボール映画の中でチャレンジングだったと思うし、大成功、いや超成功だったと思う。

大魔王の息子として生まれ、世界征服を宿命づけられていたピッコロ。そんな彼が、ライバルの息子の師となり、愛情を獲得し、ともに魔を貫き、世界を救う。美しすぎる話だと思いませんかね。


>ピッコロとは親子ぐらいの感覚で接しているが、実際の年齢差は4歳しか離れていない。


あ。確かに〜

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